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理科授業開き『幻のネコ』(スマートボード提示バージョン)

TOSS空知荒谷卓朗
作成日2007年7月26日
更新日2009年5月23日

演示実験サイトを使って,楽しく授業開きができます。はじめての参観日の授業にもオススメです。

準備 スマートボードノートブック9.5以上をインストールしたパソコン,水槽,透明のコップ2つ(1つに猫の絵を書き,もう1つに穴をあけておく。),

    ※ 動画サイトを見せた後,子どもに実験をさせる場合は,水槽,コップをグループ分用意する。

授業サイト (3.2MB)

1 導入で子どもを引きつける

(袋の中に小さな水槽,コップを入れておく)

「いいものをもってきました。みたい人?」

(ノート類、姿勢、態度、手のあげ方を確認)

幻の猫です。名前はタマです。今日はタマに実験をしてもらいます。みたい?

(じらして、反応をみる。集中したところで動画をみせて解説する。)

2 猫の水に入れる動画(実験1) 

[動画1]

「猫を描いたカップの上に、穴を空けたカップを重ねます。」

 

「カップの底の穴を、ひとさし指でふさいだまま水の中へ入れます。」

カップにかいた猫はどうなりますか。次の3つから選びます。

(1)猫は見える(2)すぐに消える(3)10秒ぐらい後に消える

「番号を書きなさい。」

[動画2](フラッシュでつくったコマをクリックすると動画が再生します)

「消えたー!」歓声がおきる。騒がしくなるようなら,次の静止画で子どもを鎮める。きっと,もう一度みたい子がいる。次のように引きつける。

「タマでしょ。たまたまそうなったのかもしれない。」

「念のため。ドラでもやってみます。」

繰り返し実験し,知的思考を促す時間を与える。

結果を確かめる。(2)になることを確認。

3 指をはなすとどうなるか(実験2)

カップの底の穴から指を離すと、猫はどうなりますか。

(1)みえない(2)ちょっとだけみえる(3)はっきりみえる

「選びます。理由も書きなさい。」

[動画3]

結果を確認。(3)になる。

以下,時間に応じて,カットしてもよい。

[動画4]

「念のため。タマでもやってみます。」

原実践ではスチロール樹脂だが,ポリプロピレン等でもよい。材質に関わることなく同じ結果になることを確認するために,複数の猫を使っていることも説明するのもよい。

4 理由を書かせる

どうしてこうなるのか,下の言葉を参考にして,考えたことを書きなさい。

ヒントになる言葉:猫,消える,光,水,コップ,空気,横から見る,上から見る,反射

考察を発表させる。

(書けてない人も発表に参考にして書かせる。)

趣意説明をする。

「このように、ただ結果をかくだけでなく、考えたことを書くのが理科の大事な勉強です。」

5 結論を書かせる

発表を参考にして、「〜だから、〜だ。」と結論を書きます。

 

数人言わせたところで教師の結論を言う。

(隣どうしで相談させてから発表させてもよい。)

サイトを見せて,説明する。

「水族館にいったことがあるでしょう。水槽にいる魚を横からみるとよく見えますが、斜め上からみるとみえません。反射して水面が鏡になるからです。同じように、ネコの実験でも、カップの隙間にある空気の層が水中で反射をおこして鏡になります。」

6 思考を整理する

まとめです。□と○に入ることばをいいます。(□と○はドラッグで動くようになっている。)

「カップの隙間にある空気の層が水中で反射をおこしてになるから。」

 

授業技量検定(D表)では,ここで終了した。教室の授業では,この後,子どもたちに実験をやらせるとよい。

 

[教室での追試実践記]

子どもの実験も含めて2時間で行った。子どもの実験時間を確保するために,サイトを使ってテンポよく進めた。こどもたちの反応はよかった。

グループでの実験に入るときも「やりたーい」と意欲的だった。水槽の横からみるとネコはみえるが,斜めからみるとみえないことを確認していた。

何度も繰り返すと,水が少しコップに入ってしまい,うまくネコが消えない状態になる。その場合,コップの内側の水を布で水を拭き取るのなど工夫が必要である。

 

本実践はTOSSランドNO.1133057「授業参観で大受け,おもしろ理科実験」(梅本浩氏実践)をもとに発問・指示を修正し,ライセンス授業でもできるようにくみたてました。

 

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